人を描くのって難しいですよね。しかし避けては通れぬ道です。いつまでもアオリや俯瞰から逃げていてもしょうが無い!!
覚悟を決めて取り組みましょう。その第一歩は、やはり筋肉や骨の理解です。
人の胴体を理解する
ポーズやアングルで重要な要素となる胴体。そこを理解するために3D人体模型サービス「biodigital」で骨の観察をしてみます。
ブラウザで見られるフリーの人体骨格モデルサービス「BioDigital」 – 絵師ラボ
横から見ると、肋骨と恥骨の関係が見えてきます。骨自体の位置はズレが無い気がします。
単純化した骨です。位置関係としてこんな感じかなーと私は認識しています。ここに肉付けをすると、
こうなります。肋骨を覆うような筋肉はあまり無く、恥骨部分は脂肪含め多くの肉で覆われています。バランスもお尻が突き出すようなイメージ。
これをそのままアタリに適応すると、人の胸は肋骨をベースに、お尻はそのままで考えると良いかと思います。足や腹が動くので、お尻は「下着」を描く気持ちで描くと良いかもしれませんね。
なぜここまで肋骨と恥骨をじっくりと見ているかと言うと、人の胴体でこの二箇所は基本的に「動かない」からです。人の体で動くのは「腰」です。捻るのも、折るのも腰。実際に体を動かして、肋骨や恥骨、そして背骨を触ってみると「どこが稼働しているのか」が良く分かると思います。
厳密に言えば肋骨とかも微妙に動いているんでしょうが、どこが動いてどこが動かないのかを大まかに理解すれば、絵に対する「わからない」が解消されると思います。
人の胴体は直方体と球でできている!
今の所私の人間の胴体に関する理解は「人間は直方体と球でできている」ということになっています。
どういうことかというと、人間の肋骨を立方体、お尻を球体で捉えるようにすると、あらゆるあんぐるが即理解できるようになります。
先述したように、肋骨と恥骨は動きません。動くのは腰。ということで、まず動かない肋骨は描きます。
次にお尻。お尻は体の後方につきだしています。
お尻は後方につきだしている、ので、肋骨より前に出ません。腰がまっすぐの姿勢の場合はもちろん肋骨からラインを引っぱって球体が前に出ていかないように調整します。また、球体からパンツのラインをイメージしてお尻を形作ります。
色んなパンツを描けるようにしておくと後々役に立ちそうです。そういえばパンツってきちんとデッサンしたことないので改めて描くと下手くそです。
あとは肋骨ラインにそったりあえて無視したりして体を書き込みます。
極端に直方体を変形させてみたり、お尻を押し出してみたり、寝かせてみたり。そこから体をイメージしていくと難しかったポーズがさくっと描けます。実際の肋骨は若干丸みがありますのでそこだけ注意しましょう。直方体を無視し、目安程度にして綺麗なシルエットを描き出すようなイメージで最終的な形を決めると良いかと思います。